耳鼻咽喉科・音声・言語
- 【喉頭】話しことばの元となる音声『声』を生み出す
- 【咽頭】言葉の発音に関係する器官『構音器官』
- 【口腔】
- 【鼻腔】
人間の行動のひとつとして言語の使用があります。人間は言語を使って周囲の人と意志の疎通を図り、また互いに助け合う事ができます。話し言葉の元となる音声『声:こえ』は意志の疎通を図るだけでなく、歌を歌うことにより人に喜びを与えたり、感情を呼び起こしたりします。声は喉頭にある声帯の部分で作られます。声帯に病気があると、自分が思うような声で歌う事ができなくなるだけでなく、話しもしずらくなり、他の人との会話に積極的に参加できなくなる事もあります。話し言葉や声に異常がある時は、ぜひ耳鼻咽喉科医を受診してください。
耳鼻咽喉科・喉頭・気管・食道
私たちの喉は食事の際には食べ物の通り道となり、呼吸の際には空気の通り道となります。この仕分けをしているのが喉頭です。喉頭は気管の入り口にある器官で、喉頭蓋(こうとうがい=喉頭のふた)や声帯(せいたい)を持っています。喉頭蓋や声帯は呼吸をしている時には開いていて、物を飲みこむ時には堅く閉じて食物が喉頭や気管へ入いらないように防ぐ役目を持っています。また、声帯は発声の時に適度な強さで閉じて、吐く息によって振動しながら声を出します。
食道は普段は閉じているため、食道に空気が入る事はありません。物を飲みこむ時には声帯は閉じて、その上から喉頭蓋が蓋をします。そして食道入り口が開くため、食物は喉頭・気管に入ることなく食道へ入っていきます。
喉頭の重要な働き
- 呼吸
- 嚥下(物を飲みこむ)
- 発声(声を生み出す)
喉頭炎で声帯が腫れたり、声帯に声帯結節(声帯ポリープ)ができたりすると声がかれます。声帯の基本的治療は声帯を使わない【沈黙療法】が重要になってきます。急性喉頭蓋炎では、物を飲み込みにくくなったり、呼吸が苦しくなったりします。声がかれる、物が飲み込みづらい、呼吸がしづらいなどの症状がある時には耳鼻咽喉科を受診してください。