【耳鼻咽喉科】三鷹台ヒルズクリニック:京王井の頭線 三鷹台駅前

嗄声(させい)について

嗄声(させい)

喉の病気による声の変化には、声の「高さ」、「強さ」、「音質」の異常などがあります。このうちの「音質」の異常を嗄声(させい)と言います。嗄声は耳で聞いた感じで、ガラガラした声【粗造性】、かすれた声【気息性】、弱々しい声【無力性】、力んだ声【努力性】などに分類されます。学童期あるいは小児にみられる嗄声を学童嗄声(小児嗄声)と言います。

Q&A

嗄声の原因となる病気には何がありますか?
誰でも風邪を引いた時に声がかれた経験があると思います。これは風邪の部分的な症状として、喉の奥にある声を作る声帯という場所の粘膜が炎症(喉頭炎)を起こすためです。声の使いすぎや、無理な発声のために声帯に小さなイボのようなでっぱりができる事を声帯結節(声帯ポリープ)と言います。学校や幼稚園の先生、歌手、バスガイドなど声をよく使う職業の人に多くみられます。特に男子はスポーツで大声を出したり、声帯の使い方が悪いため嗄声となることが良くあります。これが学童嗄声と言われるものでほとんどが声帯結節(声帯ポリープ)などの声帯の腫れによるものです。
嗄声にはどのような治療がありますか?
軽い嗄声であれば、声の安静を心がければ自然と良くなる事もあります。声帯の基本的治療は声帯を使わない【沈黙療法】が重要になってきます。嗄声が1週間以上続いたり、次第に悪化していくような場合は、耳鼻咽喉科を受診してください。
原因が声帯結節(声帯ポリープ)による場合は声の安静が第一です。また、ネブライザー治療(薬液の吸入治療)や、誘因として上気道炎や副鼻腔炎が考えられる場合はその治療が必要です。
嗄声が長く続いていても、声変わりの時期に声帯が前後に急激にのばされる時期があり、その時に声帯結節(声帯ポリープ)も一緒に消えてしまう事が多いのでそのまま経過観察する場合もあります。
声帯結節(声帯ポリープ)が大きいために嗄声がひどく、音楽や教科書の音読に支障があったり、友達とのコミュニケーションがうまくいかず、心理的にも悪い影響が出てきた場合には手術が必要な場合もあります。

気になる耳・鼻・喉の症状はお気軽にご相談ください。 TEL 0422-76-7722 耳鼻科診療時間:9:00~19:00 休診日:水・日・祝

PAGETOP